歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

レアすぎるキノコ「冬虫夏草」が本当にすごい効果は、コンプガチャより危険な「もろ刃の剣」と判明か

謎の寄生キノコ「冬虫夏草」(とうちゅうかそう)は、不老長寿の秘薬として知られるレアな漢方薬です。
この冬虫夏草が、本当に癌などにも効果があるみたい、というニュースです。ナショナルジオグラフィックより。


 チベットの山地に生息する冬虫夏草(トウチュウカソウ)は、土の中で暮らす蛾の幼虫に寄生する菌類だ。感染すると、幼虫の体内で菌がゆっくりと成長する。幼虫は脳を乗っ取られ、再び胞子を放出できる場所まで移動させられる。

 SFの話に聞こえるかもしれない。しかし、病気に苦しむ中国人やチベット遊牧民にとってこの冬虫夏草は希望であり、大金を手にするチャンスだ。中国の市場では「金の虫」、「チベットのキノコ」などと呼ばれ、1ポンド(約453グラム)あたり最高5万ドル(約410万円)で売られている。癌(がん)、ぜんそく、勃起不全(ED)などあらゆる病気を治すと考えられており、患者は伝統医学に従い、菌に感染した幼虫を茶にして飲んだり、そのままかみ砕いて食べたりする。

 そして、この民間療法が科学的な裏付けを得ようとしている。最新の研究によれば、冬虫夏草から抽出される化学物質コルジセピンには抗炎症作用があるという。

ただし、重要なのは「癌に効く(かもしれない。非常にまれに)」ではなく、最後にある以下のコメントです。

昔からあるハーブ療法にも、よく吟味すれば確かに正しいケースがある。しかし昔の治療師は、薬草摂取による死者が1割もいたことを多分気付いていなかったはずだ。今の科学ではまったく容認できる話ではない」。デ・ムーア氏はさらに、安全を求めるのであれば「新薬を待つべきだ」と言い添えている。 」

デミムーアがいうんだから間違いないでしょ

Demi Moore gets the Ralph Lauren treatment in December "W" - 無料写真検索fotoq
photo by xeni




それと、幼虫要注意なのは、

薬として効果があるかもしれない「冬虫夏草」はあくまでチベットなどの高地帯でまれに採れるタイプのキノコ(ノムシタケ属の一種Cordyceps sinensis)限定です。

日本では、たんに虫に寄生したキノコ類をすべて「わーい!冬虫夏草だ!アム、モグモグ」と勘違いしているようなので、ハイキングで見つけて食べたりしたら、さらに健康を害する可能性大です。

日本産の漢方薬冬虫夏草」はない、と考えておいたほうがよさそうです。

ちなみに「草」が「キノコ」という意味です。

と言っても、恵美嘉樹はキノコに詳しくないので、詳しくはマニアックなHPをどうぞ

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