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歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

不動の古墳ランキングが変動!大坂イシハカの会大躍進

古墳時代

古代にあまり興味のない人はスルーしがちな重大な事実。
古墳(前方後円墳)が初期のヤマトの象徴であることは異論がないところですが、超巨大な古墳は
ヤマト=奈良にほとんどない
ということです。

下に全国古墳の大きさベスト10(大阪府堺市のHP)がありますが、見てわかるとおり、奈良県は2つだけ。それも第6位の見瀬丸山古墳は、飛鳥時代になって造られたもので、語弊がありますが、「明治時代になって懐古的にお城作ってみました」というイレギュラーなもの。

ここのリストで8位のニサンザイ古墳を、宮内庁堺市が共同で発掘調査を行い27日に、その成果を発表しました。

この古墳が「奈良最大の古墳時代の古墳」である渋谷向山古墳(伝景行陵)よりも大きい300メートル以上の墳丘になることが判明しました。

古墳マニアとしては、築造年代が五世紀後半(古墳時代中期末?)と確定されたのも大きいですね。

この古墳は、1位の仁徳陵古墳と同じグループで百舌鳥(もず)古墳群と呼ばれていますが、そのグループの巨大古墳の中では最も新しいことも判明。

それって、どういうことだってば?と言いますと、

作られた順番が
3位 履中陵古墳(石津ヶ丘古墳) 360 大阪府堺市西区石津ヶ丘

2位 誉田御廟山(伝応神陵) 425 大阪府羽曳野市誉田6丁目

1位 仁徳陵古墳(大仙古墳) 486 大阪府堺市堺区大仙町

新7位 ニサンザイ古墳 300?! 大阪府堺市北区百舌鳥町西之町

となるようなのです。

きれいな成長と衰退の「山」が見えてきそうです。そこらへんが古代史的にワクワク


=イメージ画像(笑)

古墳大きさランキング
1 仁徳陵古墳(大仙古墳) 486 大阪府堺市堺区大仙町
2 誉田御廟山(伝応神陵) 425 大阪府羽曳野市誉田6丁目
3 履中陵古墳(石津ヶ丘古墳) 360 大阪府堺市西区石津ヶ丘
4 造山古墳 350 岡山県岡山市新庄下
5 河内大塚山古墳 330 大阪府羽曳野市南恵我之荘8丁目
6 見瀬丸山古墳 310 奈良県橿原市見瀬町、五条野町
7 渋谷向山古墳(伝景行陵) 300 奈良県天理市渋谷町
8 ニサンザイ古墳 290 大阪府堺市北区百舌鳥町西之町
9 仲津山古墳(伝仲津姫陵) 286 大阪府藤井寺市沢田4丁目
9 作山古墳 286 岡山県総社市三須

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関連記事
北海道新聞http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2703M_X21C12A1CR8000/

百舌鳥古墳群有数の前方後円墳として知られ、陵墓参考地に指定されている堺市北区のニサンザイ古墳(5世紀後半)で、巨大な墳丘をぐるりとめぐる円筒埴輪や葺石などが、築造当初を思わせる良好な状態で見つかり、同時調査していた宮内庁堺市が27日、発表した。同庁と自治体の同時調査は、2008年の御廟山古墳堺市)に次いで2例目。

 墳丘脇に張り出したテラス状の祭祀場「造り出し」では、祭りに使ったとみられるミニチュア土器や形象埴輪も出土。大和王権の大王クラスの墓や葬送儀礼を考える手掛かりになりそうだ。

毎日http://mainichi.jp/select/news/20121128k0000m040123000c.html

市の周濠の調査で後円部の本来の端を検出し、直径が測量図による推定より5.2メートル大きいことが分かった。前方部も同様とみられ、これまで約290メートルとされていた推定全長は300メートル以上となり、全国7番目の渋谷向山(しぶたにむこうやま)古墳(景行<けいこう>陵、奈良県天理市)に並ぶ。宮内庁の調査では、墳丘最下段で築造時に並べられた円筒埴輪などが出土。築造年代が古墳群の巨大古墳では最も新しいことを裏付けた。

古墳群の中では、大山古墳、ミサンザイ古墳(履中<りちゅう>陵)に次ぐ大きさで、築造順も後であるため、仁徳天皇の子、反正(はんぜい)天皇の陵にあてる説の根拠にもなりそうだ。

日経http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/422742.html

 堺市北区にある前方後円墳、ニサンザイ古墳(東百舌鳥陵墓参考地、5世紀後半)を調査中の宮内庁と同市教育委員会は27日、墳丘の全長がこれまでの見方より約10メートル長い300メートル以上あることが分かったと発表した。
 同古墳は世界遺産登録を目指す百舌鳥・古市古墳群の一つ。これまで測量図をもとに、渋谷向山古墳(景行天皇陵、奈良県天理市、300メートル)に次ぐ全国8番目の大きさとされていた。
 同古墳の墳丘や裾を発掘するのは初めて。墳丘上を巡る円筒埴輪列や斜面を覆う葺(ふ)き石、祭祀(さいし)用とみられるミニチュア土製品なども見つかった。
 同古墳は墳丘を宮内庁、周濠(ごう)を堺市が管理している。今回は両者が協定書を交わし、連続した調査区を設けて発掘中。同庁が今回のように地元自治体と連携して調査するのは2例目。