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歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

万里の長城の隠された真実。実は人間の攻撃を防ぐ「城」ではありません。【動画あり】

中国・朝鮮半島史

北京郊外の万里の長城を100キロ歩くツアーで3人の方が亡くなられました。ご冥福をお祈りします。

いったい万里の長城とはなにものなのでしょうか?
なんとなく、北方民族の進軍を止めるための「城」と思われていると思います。


photo:The Great Wall of China by Steve Webel

もともとは延長2700キロという長さで知られていましたが、近年の中国政府の調査で1万キロを軽くこえ、さらに最近では2万キロもオーバーしたとか。地球1周が4万キロですから、地球の半分は中国のものであるとか、マジで言いそうで怖いですね。

2万キロという実態は、もちろん地形が直線でないことが一番。今回の事故でもあのエリアを回るだけで延長距離100キロになってしまうということからも分かります。
それと、構造的に二重になっていることが分かってきて、そのため、倍にカウントされています。

距離「水増し」最大の理由は、春秋戦国時代(紀元前8世紀〜5世紀)からモンゴル族に対抗する明(15〜16世紀)の時代までの2000年にわたる長城をひとまとめにしたことにあります。始皇帝の秦の時代の長城(日本なら弥生時代)から江戸時代まで、すべての長城的な施設が同時並行で存続したはずはありません。(事故の起きた有名な八達嶺の長城は明の時代の一番新しいものです。)

例えば、日本の人口は10億人である。(旧石器時代以降すべての人間をカウントして)
みたいな話です。(10億は適当ですよ)

例えば、その2
美女「あなた収入(年収)いくらですか」
男「5000万円ですキリ」
美女「きゃーステキ、結婚しませんか」
男「はい、喜んで(働き出して20年の総収入だがな)ニヤリ」
みたいな話です。

要するに、全時代延べ2万キロというお話なのです。

それを差し引いても、長いこと、長いこと。日本の負けです、認めます。

ただ、もう一つ、日本人(中国人ももちろん、世界中の人)が勘違いしている最大の誤解がのこっています。
恵美嘉樹日中関係の悪化を恐れず、ずばり明らかにします。

長城は「城」じゃありませんから!!

城とは、攻めてくる人間を防ぐものですよね。
ところが、万里の長城が防ぐ対象は、人間ではなく、羊なのです。
有名なスポットとして整備された長城は、関所みたいなもので、人間も防ぐ仕様になっていますが、2万?のほとんどは、対人間ではなく、南下する羊をとめるために、せいぜい腰の高さ(羊が乗り越えられない)まで土を盛っただけです。

それで充分に目的を達せたのです。

というのも、万里の長城が止めたいのは、遊牧民族の南下です。彼らは人口は極めて少ない。ところが、羊は多い。
羊はほっておいても、南の豊かな草地へと移動していく。
そうすると、それを育てる遊牧民族も入ってくる。困る。

ではどうするか。羊が越えられない壁を延々と作る。遊牧民族は人数が少ないので、たくさんの羊を抱えて越えることなんてできない。南進がとまる。

土を腰の高さまで盛るくらいなら何百?でも作れないことはありません。

これが万里の長城の真実です。

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