7000年前の縄文時代に犬がペットだったことがわかりました。【画像あり】
犬が人と同じように埋葬されていたのですが、その年代を測定してみたら日本最古だったということです。
四国の真ん中、背骨に位置する山の巨大な岩の陰から見つかりました。
愛媛県久万高原町の上黒岩岩陰遺跡といって、上黒岩までが地名で、岩陰は「いわのかげ」という普通名詞です。ここは岩の下なので、住居にもなっていたし、お墓にもなっていたという、縄文人の生から死まで面倒をみた場所でした。
(遺跡の概要は久万高原町のHPもどうぞ)
【写真は恵美嘉樹撮影。洞窟ほどではなく、本当に岩の陰で、横から風雨が吹き込んだらびちょぬれ。ただ縄文時代にはもっと深かったみたいです。すぐ横には川が流れています。】
ここでは、犬だけでなく、山猫の骨も出ているんですよね。こっちはどうやら狩られた獲物のようです。
あと、最古の女神像じゃないかという説もある小さい石(髪の毛と、おっぱいと「*」←文字通りこんな感じを線で削ってある)も出ています。(画像は久万高原町のHPにありますが、ほとんど見えません、線が薄くて)
それにもっと面白いのが、人間の女性の骨なんですが、ヘラのようなとがった武器(骨を削ってとがらせたもの)が腰の骨に貫通したままの状態で発掘されたのです。1969年の発掘調査のときのことで、「人間が人間を殺した最古の例」「我々おろかな人間が最初にはじめた戦争か」などとして注目されました。
ところが、これも最近になって最新の科学で再調査したところ、死んだ後に刺されていたことがわかったのですよ。
それっとどういうこと?
色々考えられるけど(旦那を取られた本妻による一撃とか笑)、一番可能性が高いのは、
この女性があまりにもやばいので、二度と生き返ってもらったら困るので、動けないように呪術的な束縛をかけたということなのです。
どんな風にやばいのかは不明ですが、一つはやばい死に方をした(ペストのような感染病)もしくは、やばい生き方をした(呪いがあまりにも凄い巫女的なおばさんだった)という風に考えられますね。うーん、どっちでしょう。
常識的には前者なんでしょうが、最近の尼崎のやばいおばさんなどのニュースをみると、後者もありかな、なんて考えています。
縄紋文化のはじまり―上黒岩岩陰遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
- 作者: 小林謙一
- 出版社/メーカー: 新泉社
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- メディア: 単行本
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この本にはそんな話が書いてあります。薄くてオールカラーで安い(1575円)です。久万高原へ行くことあれば、おすすめ
愛媛の遺跡でイヌ最古の骨 縄文時代から埋葬か
慶応大と愛媛県久万高原町は1日、同町(旧美川村)の上黒岩岩陰遺跡で1962年に出土した2頭分のイヌの骨が、放射性炭素の分析結果から、約7千年以上前の縄文時代早期のもので、埋葬されたイヌとしては国内最古になると発表した。
慶応大で2日に開かれる日本人類学会で報告する。調査した慶応大文学部の佐藤孝雄教授(動物考古学)は「骨の成分からはイヌがどのようなものを食べたかも調べることができ、縄文時代に暮らした人間とイヌの関係を知る重要な手掛かりになる」と話している。