全ビジネスパーソン必見!奈良時代にミスをした部下に対して上司たちが合コンを強要。日本最古のパワハラ事案
10月27日から奈良国立博物館で行われている正倉院展で、すごい文書が初めて出品されています。
仕事で大ちょんぼしたらしい下級公務員が、その上司たちに「けじめつけろ、ゴラア」と脅されて、贖罪として上司たちを接待する「宴」を開くか、もしくはみんなでおまえんちに乗り込んで身ぐるみ没収という二択をせまられていたのです。
いったい、どんなミスだったというのか。
そして、どんなレベルのパーティを開けと言っていたのか。
気になりますねぇ
今月の一番笑った歴史ニュースでした。
http://www.yomiuri.co.jp/shosoin/2012/news/20121029-OYT8T00958.htm
大きなミスをした下級役人が、上司らへの償いとして宴席を設けるよう約束させられる――。そんな現代のパワハラを想像させるような奈良時代の“念書”が、奈良市の奈良国立博物館で開催中の第64回正倉院展に初めて出展され、来場者の関心を引いている。
出展されているのは「続修正倉院古文書別集(ぞくしゅうしょうそういんこもんじょべっしゅう) 第四十七巻」。ミスをした役人は「角勝麻呂(ろくのかつまろ)」という人物で、経典を書写する役所・写経所に写経生として勤めていたとみられる。
文面では、748年7月28日に「罪」と書かれるほどのミスを犯した勝麻呂が、上司や同僚から約2週間後に「宴を必ず設くべし」と迫られ、親族らしき角恵麻呂(えまろが)“連帯保証人”として署名。期日までに開かなければ、「堂衆皆悉(ことごと)く率い将(ゆ)き、物を取らん(みんなで押しかけて財産を没収する)」と厳しく念を押す記述も添えられている。
同博物館によると、上司らが上級官庁などにミスを報告しない代わりに宴会を強要したと考えられるが、ミスの内容は記載がなく不明。ただ、「勝麻呂」は後に書かれた文書にも登場しており、無事にピンチを切り抜け、写経所に残留できたという。当時、写経生の給料は出来高払いで、用紙1枚につき7文が支払われたが、脱字や脱行には罰金が科せられていたという。
同博物館の西山厚・学芸部長は「当時、写経生たちが『たまには酒でも出してほしい』と待遇改善を要求する記述が、別の文書にあり、苦しい生活だったことがわかる。同僚のミスにつけ込んで、皆でただ酒を飲んだのかもしれない」と話している。
写経所 奈良時代、仏教普及に多数の経典を複写する必要があり官立の写経所が設立された。光明皇后の皇后宮職、造東大寺司など経営主体は変化したが国家的事業として専門の写経生が書写にあたった。
「角勝麻呂」に宴会を強要した文書。1行目に「宴必可設」(宴を必ず設くべし)と書かれている(奈良市の奈良国立博物館で)=菊政哲也撮影(2012年10月29日 読売新聞)
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