新・重要文化財(建物)に佐渡の金山
文化庁の文化審議会が19日に新たに指定する重要文化財6件を答申(内定)しました。発表資料
今回の面白い指定物件は、
重要文化財の「旧佐渡鉱山採鉱施設」(新潟県佐渡島)でしょう。江戸時代の佐渡の金山に連なる金鉱発掘の施設で平成元年まで稼働していたのだとか。今はゴールデン佐渡という観光施設になっています。
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もう一つ「へぇ」だったのは、日土(ひづち)小学校(愛媛県八幡浜市)です。
小学校「跡」ではないのがポイントで、現役の校舎なのだとか。戦後に建てられました。
建築から50年たつと文化財にランクアップするという決まりがありますので、これからもドンドン戦後の建物が指定されていきます。
グーグルマップでみると、すごい山の中ですね。
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ほかの指定は次ぎの4人の方々ですパチパチ
有川家住宅(滋賀県彦根市)
旧常田館製糸場施設(長野県上田市)
ところで、国宝・重要文化財の一覧には吉川弘文館の「歴史手帳」がかかせません。恵美嘉樹もまわったところを塗りつぶすのを趣味としています。おすすめ!
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一方、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)も選ばれました。ぴんと来ませんが、「古い町並み」という意味です。今回の選定でその数が100を越えました。(102か所)発表資料
石川県金沢市の寺町台(忍者寺=妙立寺のあるとこですね)
です。金沢はまたですか!と思ったら、石川県は京都を抜いて、重伝地区の指定数トップに踊り出たようです。「金沢・寺町台、重伝建に答申 最多8地区に」(北国新聞)
「重伝建」って、言葉がよくないですね。伝わりません。
「歴史景観遺産」とかのほうがよくないでしょうか。