女性の社会進出は古代にあり
ごく親しい知人が、今年の春に第一子誕生の予定だ、との年賀状をもらいました。
かねてより子供好きだったこともあり、喜びもひとしおのようです。
いうまでもなく、子供を生むという行為は、女性でなくては出来ません。
しかし、「育児休暇」を男性が取得できるようになったことなど、
男性の支えがなくては子供を育てることは出来ません。
女性の社会進出が拡大することとあいまって、法律も整備され、
男女の差は近年いちじるしくなくなってきております。
しかし、性差というのは本当に歴史的に存在していたのか。
こうした簡点から、古代史を再検討しているのが義江明子さんです。
「祭祀は女性が担当していた」
こうした当然とおもわれるイメージを覆しているのです。
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義江さんは、邪馬台国の時代、政治を担当したのが男性、祭祀を担当したのが女性という性差があったことは必ずしも立証されていない、といいます。
アマテラスや卑弥呼、そうしたイメージが作り上げたものから、さらに明治以降に導入された家父長制の影響から、私たちは古代の女性を勝手に妄想していたのです。
こうしてみると、私たちが考えている以上に、古代の女性は男性に匹敵するほどの社会的地位を得ていたことも考えられます。
「古代の女性は、農業経営、酒造りの現場で主導的な役割を果たしていた」(義江明子「女性史が拓く歴史像 酒造りと女」『本郷』73、2008年1月)
現代女性は男性と対等の立場で社会進出をしていますが、歴史的には古代にも見られたともいえます。
歴史の見方がコロリと変わる好例ですね。
去年は、まったくと言っていいほど、ブログが更新できませんでした。
ので、今年こそ、手元にある山と詰まれた本や史料のあれこれを片っ端から読んで、このブログに反映していくことを誓います。