歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

坂本龍馬が「新国家」と言ったという新出史料は怪しいと思う

坂本龍馬の新しい書状が見つかったそうです。 この手の来歴のわからないものについては、とりあえず「怪しい」と思うのが、歴史にたずさわるものの流儀だと思うので言っておきます。(というか、偽物の話が大好き) 大政奉還から150年という年に合わせて…

【日本最強神様選手権エントリーNo2】存在を否定された日本女性史上最強のオトコ神功皇后オキナガタラシ姫

ヤマトタケルにつづいては、 id:kangiren さんオススメ2人目の神功皇后です。 男の娘なヤマトタケルか戦闘美熟女神功皇后の2トップだと思う。 影の薄い夫の天皇から主役を奪った皇后 ヤマトタケルは日本列島のかなりの部分を従わせましたが、遣り残した仕事…

【日本最強神様選手権エントリーNo1】刀剣で乱舞する男の娘ヤマトタケル

数年ぶりにはてなに戻ってきて、はてなダイアリーからはてなブログへ移りました。 そこで書かせていただいた下の記事にはてブいただきました!ありがとうございます。 emiyosiki.hatenablog.com しかも、はてブで面白いコメントがもらえるのが、やっぱりブロ…

日本の神様の中で誰が最強なのか!? 36柱にキャッチフレーズをつけてみて 専門家の意見を待つことにした

日本の神様で最強って誰だろう?オモコロの「結局「神話の神々」の中で誰が最強なの!? 専門家に聞いた 」 omocoro.jp を読んで笑わせてもらいながら、ふと思いました。 というわけで、古事記や日本書紀など日本神話に出る主な神様をほぼ網羅して、36柱(ペ…

古代史ファン急げ!1万円で吉備の鬼ノ城を保存できた上にお米20キロの「ふるさと納税」

「ふるさと納税」ではだいたい寄付金の50%をこえれば、「即寄付」となります。 12月末までは駆け込み寄付で、それほどたいした返礼品でなくてもみんな寄付してくれますが、1月になるととたんに熱が覚めるので、賢い自治体は1月にいいものを出してきま…

きっかけは「神風」でも 1日でなく7日ほどで撤退した元寇・蒙古襲来の実態

1274年(文永11)、モンゴル皇帝フビライは国号を元と改めて日本に朝貢を求めてきました。 しかし、鎌倉幕府はこれを拒否。2度にわたる元寇(蒙古襲来)が起きます。 一般的には 1回目の文永の役は博多湾に上陸した元軍が神風で撤退 2回目の弘安の…

絵描きさん必読?高橋克彦が北斎のすごい発見をしてしまったという話など歴史本書評まとめ(2017年1月8日)

読売新聞の書評欄「本よみうり堂」(2017年1月8日付)では歴史関係の本が3冊紹介されている。 作家で浮世絵研究家でもある高橋克彦氏は『北斎 ポップアップで味わう不思議な世界』(大日本絵画、3500円)を紹介する。絵を切り抜いて立体にする「絵本」…

京都で見つかった飛鳥時代の半跏思惟像の仏像と徳川家康の「しかみ像」がほぼ同一ポーズな件

半跏思惟像(はんかしい像)が今あつい!ごくごく一部にですが。 本日(2017年1月7日)にNHKのニュースで 小さな寺の仏像 実は朝鮮半島伝来の貴重な仏像か | NHKニュース www3.nhk.or.jp 京都市左京区にある「妙傳寺」では、「半跏思惟像」という高さ…

天皇陛下とお食事会をした学者さんの話はたぶん明日の朝には消えていますから早く読んでおこう

「陛下に一本取られた話」 http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/saibokogaku/heika.html として、大阪大の研究者が天皇皇后陛下と一緒に皇居にまねかれてお話をした深イイ話を書いています。 陛下の人となりがわかってとてもいいお話ですね。 国民にも…

謀臣として名高い(悪名高い?)本多正信と西国最強の立花宗茂について書きました

武将ジャパンさんが戦国データーベースを作成中とのことで、依頼をもらい、大河ドラマ真田丸では近藤正臣さんが演じていた本多正信について書きました。 徳川家臣から散々な評価をされた本多正信・正純ですが、調べてみると、外部の人には信頼されていたこと…

春日大社の天井裏から名刀「延寿國吉」鎌倉北条氏が奉納か

奈良の春日大社で昭和14年に宝庫の天井裏から見つかっていた刀が鎌倉時代の北条氏が奉納した太刀である可能性が高いことがわかったそうです。春日大社が12月29日に発表しました。 春日大社は現在、20年に一度の社殿の式年造替(ぞうたい)の最中で、…

重要文化財にダンプで突っ込むのと無くしたことを20年隠していたことどっちが悪い?

みなさんはいかがですか? ちょうどここ数日にあった二つのニュースです。 法隆寺のほうが知名度がありますから、この業者のダンプカーのほうが「悪」として知れ渡っていることでしょうが、知っていて隠していた公務員である前橋市のほうがずっと「悪い」の…

武田信玄の妙技ひかる三増峠の戦いについてφ(..)メモメモ

信玄の戦上手といえば、No1は家康を破った三方ヶ原の戦いでしょう。 しかし、三増峠の戦いもおもしろい。 なにしろ、後ろを見せた武田軍と追撃する北条軍という三方ヶ原の戦いと同じ構図だからです、 と思っていたら、 三増峠の戦い~武田信玄が小田原北条氏…

門田隆将さんの新刊『汝、ふたつの故国に殉ず』を書評しました

大好きなノンフィクション作家、門田隆将さんの新刊『汝、ふたつの故国に殉ず』を読みました。 けっして戦前の日本がすばらしい、戻るべきだ、と賛美するわけではないのです ほかのアジア諸国に比べると、当時としては比較的ましだったというだけかもしれま…

真珠湾陰謀説の真相に迫る良記事。壮絶な国際スパイ戦争の実態がすごい

安倍首相が12月26、27日、ハワイの真珠湾にオバマ大統領とともに訪れます。 真珠湾攻撃といえば、「陰謀論」。 ルーズベルト大統領が日本が攻撃することを知っていたのに、あえて「奇襲」させることで、米国世論を第二次世界大戦への参戦へと誘導した…

薬師寺東塔は奈良時代の新築か?それとも藤原京からの移築か

国宝の薬師寺東塔の修理中に、心柱と天井板2枚の木材を調べたところ、伐採年として710年の平城京遷都を遡ることはなく、奈良時代の730年頃に建てられたという報道が12月19日に各紙でありました。 www.asahi.com 「凍れる音楽」と称される奈良・薬…

ひとときの連載「パノラマ日本史」28回で完結!

お久しぶりです。 恵美嘉樹です。 はてなダイアリーをしばらく放置していましたが、このたびはてなブログへ移行してみました。 簡単ですね。ぽちっと押すだけです。 ただ、はてブの移行はしばらく待ってみようと思います。 さて、東海道新幹線のグリーン車に…

ひととき2016年11月号の「日本史パノラマ」27回は井伊直虎について書きました

東海道新幹線のグリーン車の車内雑誌「ひととき」で連載している「日本史パノラマ」 2016年11月号(10月20日刊行)では、17年の大河ドラマ井伊直虎について「尼僧の領主、直虎」として書きました。

ひととき2016年10月号の「日本史パノラマ」26回は「蒙古襲来の実態」

東海道新幹線のグリーン車の車内雑誌「ひととき」で連載している「日本史パノラマ」 2016年10月号(9月20日刊行)では、「蒙古襲来の実態」をテーマに書きました。

門田隆将著『「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実』を読む

<あれほどの大キャンペーン記事を、たった一人の1Fの現場の人間を掴まえることもしないまま”GO”することができる新聞。すなわち、自分たちの主張したい記事を書くためなら、「事実」などどうでもいいと考えていることを示している。>(94頁)この一…

朝日新聞が吉田調書、吉田証言ともに誤報を認め謝罪

9月11日の朝日新聞社長の事実上の辞任会見で、この数か月の怒濤の動きは一つの山場を迎えたでしょう。感慨深いのは、吉田調書です。朝日新聞が5月20日に「吉田所長の命令違反で所員逃げ出した」との報道に対して、その日のうちに 3月15日の福島第一…

6冊目となる単著「日本古代史紀行 アキツシマの夢」9月15日発売

東海道新幹線グリーン車の機内誌(車内誌)「ひととき」で4年にわたり連載させていただいた「アキツシマの夢」が単行本になります。 時系列をそろえて、一部書き下ろしの項目もあります。 秋の旅のシーズン、ぜひ本書を手に日本各地を旅して、古代人の息と…

息子の墓を見下ろすから蘇我稲目の墓ってないわ〜

お盆直前に突如発表された明日香村の稲目の墓。 もやもやしたけど、やっぱりないわ〜って感じなのでメモしておく。こんな文献ゼロで、個人の墓と特定って考古学界それでいいのでしょうかね? 古墳にこーふんする人なら、「ほかに例のない石段の古墳」という…

3月15日の福島第一原発 吉田所長の退避指示を巡る朝日新聞と門田隆将本の大きな違い

本日(20日)、朝日新聞が以下のようなスクープ記事を出しました。 私の記憶が正しければ、吉田所長の単独インタビューを、NHKも朝日新聞も大手メディアはどこもとれていないはずです。 それで、非公開の政府調査委員会が聴取したものを入手したのでし…

腰痛を治そうとジムや水泳にいってはいけない【健康腰痛本レビュー】

「腰痛は自分で治すことができます。いえ自分で治す以外、腰痛を改善することはできません」(10頁)にひかれて、買いました。1分間で腰痛がみるみる治る!: 今すぐできる、自分で治す、再発しない (知的生きかた文庫)posted with ヨメレバ小林 敬和 三笠書…

認知症の予防法は「早く死ぬこと」? アルツハイマー病から論文捏造の現場まで…老親を抱えた人必読『これだけは知っておきたい認知症Q&A55』

40代になると、親は70代くらい。 祖父母の介護を孫世代に負担させなかった親に感謝しつつ、いつの間にか自分が親世代、親が祖父母世代になっていることに気付きました。(遅いっつうの)私には想像するだけで怖いのは親が認知症になること。 ためしてガ…

日本一多い神社「八幡神社」のひみつ

本日21日(金)午後10時からNHKBSプレミアムでNスペ「伊勢と出雲 日本のルーツはどこに 歴史ミステリーの旅!」が放送されます。 昨年式年遷宮を迎えた両社よりも、「多い」神社を忘れてはいけないでしょう。 そう「八幡神社」です。 伊勢神宮、出雲大社…

歴史科学協議会『歴史評論』2014年2月号特集「大正デモクラシー再考」について

「大正デモクラシー」壇蜜と同じような魅力的な響き…最近、めっきり聞かなくなりましたが、そんな用語の成り立ちと研究の「衰亡」が特集されていましたので、簡単にまとめて寄稿しました。 都市伝説となっていた「大正デモクラシー」 | BUSHOO!JAPAN(武将ジ…

電子書籍、佐々木俊尚『ウェアラブルは何を変えるのか?』をお金払って校正するの巻

きょうのビジネスブックマラソン(メルマガ)で紹介されていた電子書籍、佐々木俊尚・著『ウェアラブルは何を変えるのか?』をお昼のラーメンを食べながらのために買って読んでいます。 389円と安かったので(プライム会員だと無料) この本は、光文社新…

平安時代の小学生教科書で 九九は逆から覚える

という小ネタを書きました。 平安時代の小学生が苦労させられた最古の【九九】 現代とは覚え方が逆!?ところで、小保方晴子さんですが、研究室がピンク色とかホームページがキラキラだとかで、あたかも小保方さん一人が勝手にそういう色合いにしたような批判…