歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

歴史書ニュース

3・11の翌日の新聞書評面と歴史本

6回目の「3・11」。これまでは11日に近い日曜日の書評欄も震災にまつわる本の紹介が多かったように感じていたが、今年は全国紙3紙では、宮城・気仙沼の養殖業でコラムニストの畠山重篤さんによる「空想書店」を特集した読売新聞以外、ほとんど震災関…

絵描きさん必読?高橋克彦が北斎のすごい発見をしてしまったという話など歴史本書評まとめ(2017年1月8日)

読売新聞の書評欄「本よみうり堂」(2017年1月8日付)では歴史関係の本が3冊紹介されている。 作家で浮世絵研究家でもある高橋克彦氏は『北斎 ポップアップで味わう不思議な世界』(大日本絵画、3500円)を紹介する。絵を切り抜いて立体にする「絵本」…

ザワザワ、『歴史読本』がいつの間にか横書きにリニューアルしていた!

歴史月刊誌『歴史読本』がいつの間にかリニューアルしていました。今売っているのは、7月号(2013年5月24日発売号)ですが、6月号から刷新されたそうです。 研究者によるちゃんとした小論文や史料報告などもあり重宝する雑紙ですが、わら半紙みたいな茶色…

淡路地震の翌日に読んだ歴史地震の新聞書評

今週日曜日(2013年4月14日)の新聞書評面は、淡路地震の日(たまたまでしょうが)ということもあって、歴史地震の関係の書評が目に付きました。 毎日新聞は、「武士の家計簿」の磯田道史さんが新たに評者となって、 保立道久,平川 新,成田龍一ほか『日本列…

悲報!「武士の家計簿」の磯田道史が引退()! なので磯田道史著作特集!

松井秀喜選手も引退してすぐに国民栄誉賞をもらえたので、磯田さんにも文春栄誉賞が贈られることでしょうか。 毎週楽しみにしていた磯田道史さんの週刊文春の連載「古文書ジャーナル」が先週で終わっていました。。。ガーン 連載期間はわずか半年ほど。爆弾…

3月の歴史書ベストセラー。世界史が熱い?!

恒例の歴史書の月刊ベストセラーです。 世界史がブームのようですね。もろに専門家ではなく、表現のしかた、分かりやすく歴史を読ませることができる著作が1位も3位も占めているというのが特徴的です。うしろに当サイトでのベスト5も載せています。重なっ…

2013年2月の歴史本ベストセラーのトップは「出雲と大和」。戦国史を変える一冊が6位にランクイン

2月の月間歴史本ランキング(単行本・新書)の発表です!昨年の古事記1300年、今年は60年ぶりの出雲大社の式年遷宮と盛り上がる出雲の新書がトップに躍り出ました。 6位には同じく岩波新書の「信長の城」。この本、読んでいる途中ですが、かなり問題…

古代史を地図で「見える化」したらズバズバ理解できるようになるだろうか。「地図で読む日本の古代史」の挑戦に期待

歴史を楽しいか、興味が持てないかの大きな壁は、「見える化」だと思います。 戦国時代や幕末だと、多くの人が、すぐに頭の中で、信長の姿だったり、坂本竜馬だったりが、図として浮かんできますよね。 しかし、平安末期の平清盛となると、モヤモヤしてしま…

ハーバード白熱授業を越えろ!60代歴史編集者の挑戦 #敬文社

歴史書にとってはエールをおくりたいニュースですね。 敬文社という新しい歴史書専門の出版社が2011年にでき、歴史講義シリーズ「日本歴史 私の最新講義」の刊行を去年10月から隔月ペースでの刊行を始めています。 10月に2冊、1月に2冊の計4冊。…

岩波書店来年100周年でシリーズ「日本歴史」スタート、岩波新書の2012年ベスト1はなんと平安時代もの【年間ランクから歴史もの抽出】

来年2013年は、岩波書店創業100年を迎えます。 http://www.iwanami.co.jp/100th/index.html 色々な企画が用意されています。シリーズものは、以下の5シリーズ 岩波講座 日本歴史 岩波講座 日本の思想 新版 アリストテレス全集 岩波 世界人名大辞典 …

第十回徳川賞決定

近世=江戸時代研究に贈られる第10回徳川賞が決まりました。元長岡工業高専教授の梅木哲人さん『近世琉球国の構造』(第一書房発行、9450円)近世琉球国の構造作者: 梅木哲人出版社/メーカー: 第一書房発売日: 2011/12メディア: 単行本この商品を含む…

今年のサントリー学芸賞決まる

公益財団法人のサントリー文化財団が13日、第34回「サントリー学芸賞」を発表しました。 http://www.suntory.co.jp/news/2012/11613.html この賞には「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」の4部門があります。

きょうの歴史ニュース:世界遺産にチクリ、奈良ずくし、シンポずくし

世界遺産条約から40年、乱立する世界遺産候補の候補 日本の世界遺産は、平泉で終了でいいんじゃないですかねぇ? やっぱり役所に専門部とかを作っちゃうとやめることができなくなるんでしょうかね。公のために自分の仕事を終わらせる立派な公務員はおりま…

気になる本=まだ入手してもいない本

[rakuten:book:13188922:detail] 宝くじの歴史、だね。その他、『風俗史学38号』(岩田書院、2009.1)に増田美子「日本女性の顔隠しと被衣の意味−古代〜中世を中心に−」なる論文を発見。 世界史でみれば、女性が顔を隠すことは珍しくないが、日本の女性もど…

気になる本(未読)

戦国期の貨幣と経済作者: 川戸貴史出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2008/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る歴史を冒険するために―歴史と歴史学をめぐる講義作者: 中谷功治出版社/メーカー: 関西学院大学出版会発売日: …

読みたい本(嘉樹チェック用)

日唐律令比較研究の新段階 (史学会シンポジウム叢書)作者: 大津透出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2008/11メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る正倉院-歴史と宝物 (中公新書)作者: 杉本一樹出版社/メーカー: 中央公論新社発…

2008/11/9読売・朝日

読売新聞11月9日 水本邦彦『徳川の国家デザイン』小学館 全集日本の歴史10 2400円徳川の国家デザイン (全集 日本の歴史 10)作者: 水本邦彦出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/09/26メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20…

毎日出版文化賞に東野治之『遣唐使』

第62回毎日出版文化賞が2008年11月4日発表され、歴史書では、「人文・社会」部門で、東野治之(奈良大教授・古代史)の『遣唐使』(岩波新書)が選ばれました。恵美嘉樹の片割れも昨年、発売されたときから「これは面白い」と話していましたので、…