歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

古墳時代

帰化人が渡来人に変わる瞬間を見てみたい

レジによる途中で引っかかった一冊。日本古代史と朝鮮 (講談社学術文庫)作者: 金達寿出版社/メーカー: 講談社発売日: 1985/09/05メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見るなんか、買ったことがある気も読んだことがある気もしますが、…

もう一つの飛鳥物語

実は日本に2つの飛鳥がある、ということはご存じでしょうか?712年に成立した日本最古の歴史書『古事記』には次のようにあります。履中天皇の弟(のちの反正天皇)が難波から大和の石上神宮に向かう途中のことでした。その途中に2泊し、難波に近い方を「近…

お金の歴史をたどって未来を予想?

金貸しの日本史 (新潮新書)作者: 水上宏明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/12/16メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る唐突ですが、お金は大事です。だから、お金の歴史を読み解くことも大切にちがいありません。 そのため、…

見瀬丸山古墳には誰が眠るのか

平城京遷都―女帝・皇后と「ヤマトの時代」 (中公新書)作者: 千田稔出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/03メディア: 新書購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (12件) を見る千田稔『平城京遷都』(中公新書)を読み始めて、最初のほうで取…

21世紀に明らかになった21+@の日本古代史の秘密!

恵美嘉樹の最新作『図説 最新日本古代史』が2008年10月28日、学習研究社(学研)から出版されました。ここでは本書のエッセンスをお伝えします。知っているようで知らない、難しそうでいてじつは簡単、歴史教科書では味わえない古代史の魅力をぎゅっ…

陵墓 天皇の墓ではない天皇の墓のなぞに迫る

陵墓。天皇やその皇族の墓を指定し、今日では宮内庁が管理しているものです。 その陵墓についての一線の研究者があつまったシンポジウムが本日開かれました。http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekiken/seminars.html#Japan_kodai演題で興味深いのは、考古学研究者の…

森浩一『古墳の発掘』(中公新書、1965年)

古墳の発掘 (1965年)作者: 森浩一出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1965メディア: ? クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るいまから40年以上も前の本である。しかし、現代にまで十分に通用する内容だ。テーマは「遺跡破壊」。高度成長期のまっ…