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歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

本当は面白い古墳時代100連発パート2(マイナス71連発)

半年前の5月にこんなエントリーを書きました。 本当は面白い古墳時代100連発(マイナス78連発)【LOVE古墳】 - 歴史ニュースウォーカー それまでに古墳時代関係のエントリーをひたすら再掲したまとめでした。 それから半年、前人未到の歴史専門のニュ…

バジル@纒向遺跡の論者の本より「河内王朝?ないでしょ。古墳つくる土地がないから大阪に造っただけ」

先日、バジルの種が奈良・纒向遺跡から出たというニュースがありました。纒向遺跡は畿内邪馬台国説の人は「ここぞ邪馬台国」という場所です。 そこで見つかった種が、これまで江戸時代以降に日本に入ってきたと思われていたバジルだった!という研究です。 …

本当は面白い古墳時代100連発(マイナス78連発)【LOVE古墳】

きのうのエントリー「飛鳥の天皇たちの墓周辺がにわかに騒がしくなった理由【安易すぐるイラストですらすら分かる優しすぎる古墳の歴史】」が割と好評だったので、さらに安易にこれまでの古墳時代からみエントリーをひたすら再掲してまとめにしてみました。 …

飛鳥の天皇たちの墓周辺がにわかに騒がしくなった理由

古代日本の王様たちのお墓のデザインあれこれ 弥生時代の後半になって、各地で「王」がうまれ、ご当地ものの様々なタイプのお墓デザインができました。(参考エントリー:弥生人の「いつ変わるの?今でしょ!」の決断。銅鐸をリサイクルして槍を作った理由と…

弥生人の「いつ変わるの?今でしょ!」の決断。銅鐸をリサイクルして槍を作った理由とは

弥生時代から古墳時代へと移り変わる境目というのは、「卑弥呼」「邪馬台国」の登場。そして文字通り「古墳」の登場、ということになっています。 でも、古墳というのは、ぶっちゃけ弥生時代後半からすでにあります。 弥生時代の「古墳」(あえて分けて「弥…

「卑弥呼の墓」箸墓に調査が入ることで分かること、分からないこと。最古の「ネトウヨ」が見つかる可能性も #陵墓

今回は前回エントリーの続きです。↓ 「卑弥呼の墓」箸墓の被葬者はエクスタシーを感じながらトランスするちょっとあれな姫だった photo by tirol28 2月20日には「卑弥呼の墓」説のある箸墓(奈良県桜井市)への考古学者らの立ち入り調査が行われます。 「…

「卑弥呼の墓」箸墓の被葬者はエクスタシーを感じながらトランスするちょっとあれな姫だった

卑弥呼とその2代後の倭王「壱与(イヨ)」の墓との説がある奈良県の箸墓古墳と西殿塚古墳への、考古学者らの「立ち入り」&「黙視」を、宮内庁が許可したときのう(2013年2月13日)発表しました。各紙が報じています(共同通信)。20日に行うそうです。 こ…

最北の古代ヤマト3点セットの波動砲(鏡)の生産地は中国だった【新潟・城の山古墳】

昨年(2012年)9月に、新潟県の北部にある古墳時代前期(4世紀前半)の古墳「城の山古墳」(じょうのやま、胎内市)で、銅鏡、勾玉など、当時のヤマトの中心地と同じような副葬品がセットで発見された、という考古学ニュースが話題になりました。それ…

【考古学クイズ】なぞ過ぎる古墳時代の岡山「吉備王国」。不思議な文様の意味はなんでしょうか【千足古墳】

文字を使う前の人間は、なにかを「書く」ことにどんな意味を持っていたのでしょうか。 想像するのは簡単ですが、本当の意味をさぐるのはなかなか難しいことです。 日本も古墳時代までは、基本的には「文字」がありませんでした。 そうした中で、土器やお墓の…

【日本版ポンペイ続報】また火砕流の火山灰から人骨が出た【群馬・金井東裏遺跡】

よろいを着たまま榛名山噴火の火砕流にのみ込まれた男の人骨が見つかった群馬県渋川市の金井東裏遺跡で、同じ時期(6世紀初め)の別の人骨が見つかったと、今日(2012年12月21日)県埋蔵文化財調査事業団が発表しました。よろい男からは19メートル離れていま…

選挙ネタと見せかけて、大河ドラマ最終回をかすめて、やっぱり群馬の甲男子ネタです

現代、リアルな合戦はテレビで見られます。 その合戦の前には、フィクションの大河ドラマ「平清盛」の最終回は消し飛んでしまったようです。気付けば(時間が変更されていたようです)終わっていたという。来週最終回でした。選挙のほうは、ご存じのように民…

【短い続報】NHKニュース9で群馬の甲着たまま男が報じられる

2012年12月14日のNHKニュース9で、群馬・金井東裏遺跡をわりと長く報道していました。 初出はこちら【号外も出た】群馬で古墳時代の甲を着たままの人物が火山灰に埋まっていた!日本初!【日本版ポンペイ】 これまでのニュースでは知らなかったのは、1)赤…

【図説】コザネヨロイってなんぞ?群馬に甲冑マニアと古墳マニアが集結【説明会の動画】

きのう(2012年12月12日)、群馬県渋川市の金井東浦遺跡の現地説明会には、平日にもかかわらず2635人もの見学があったそうです。飛鳥などではいざしらず、関東では珍しい大盛況でしたね。お目当ては「日本初!よろいを着たままの古墳時代の男性」。つま…

【動画あり】写真を図解して見るよろいを着た人物が発掘された群馬県渋川市の金井東裏遺跡

6世紀に大噴火をした群馬県の榛名山の火砕流で甲を着たまま死亡した人骨発見(2012年12月10日発表)の続き。=写真は群馬県埋蔵文化財事業団提供、共同に加筆榛名山の噴火を鎮めようと?、甲を着たまま火砕流にまきこまれた古墳時代のドン・キホーテは、写真…

【号外も出た】群馬で古墳時代の甲を着たままの人物が火山灰に埋まっていた!日本初!【日本版ポンペイ】

群馬県の榛名山は、6世紀に2度大噴火し、群馬県の平野部に大量の火山灰をふらせ、一帯を「ポンペイ」としました。当時そのままの豪族の家、田畑や馬の足跡など、たくさんの生々しい痕跡を残しています。 2回目(6世紀末)の火山噴火によって生まれたのが…

不動の古墳ランキングが変動!大坂イシハカの会大躍進

古代にあまり興味のない人はスルーしがちな重大な事実。 古墳(前方後円墳)が初期のヤマトの象徴であることは異論がないところですが、超巨大な古墳は ヤマト=奈良にほとんどない ということです。下に全国古墳の大きさベスト10(大阪府堺市のHP)があり…

日本史上最大の土建国家が古代にしかできなかったたった一つの理由

昔、内戦が終わったカンボジアで日本が道路を造るお手伝いをするということがありました。 アスファルトを敷くだけの材料はないので、基本的に土で盛るだけ。 しかし、数か月後にくると、雨でほとんどが崩れてしまっている。道路とは、作ることより維持しつ…

卑弥呼の女王国をあなたの町に誘致しませんか。邪馬台国の時代展が岡山で開催中

岡山県立博物館で特別展「邪馬台国の時代―吉野ケ里から唐古・鍵、纒向まで」が開かれて、会期が25日までだそうです。 http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2012112219534556/ リンク先は、動画ニュースもあります。邪馬台国がどこにあるかは、まあ、…

かつて日本にはゾンビがいた!復活する死者をとめる遺族たちの奮闘が怖すぎる

かつて日本にもゾンビがいた。 今回、国史跡に指定するよう答申された、国富中村古墳(くにどみなかむらこふん)は、西暦600年ごろの出雲(島根県出雲市)の円墳です。関連記事「画期的!液状化現象、津波石が「天然記念物」に指定。縄文発祥の地、西南戦…

秋篠宮さま悠仁さまが訪れた神武天皇陵はお墓でない?

秋篠宮ご夫妻と長男の悠仁様が奈良を旅行されているそうです。 7、8日と奈良の有名な神社(および陵墓)を参拝されています。 報道によりますと 7日は、橿原市の神武天皇陵 8日は、奈良市の春日大社 を訪れたそうです。 神武天皇陵は、正式には、畝傍山…

日朝史は曇り時々雨ふって地固まる。竪穴式横口石室とは、縦なのか横なのか?朝鮮なのか、九州なのか

竪穴式横口石室 古墳時代と一言でいっても300年くらいあるので、色々変化があります。 なかでも変化が劇的に変わるのは、最大の目的である「埋葬」施設。 最初は、竪穴式石室。縦にあいた穴の底に、棺におさめた遺体を置きます。竪穴式石槨ともいいます。…

東大寺の奈良時代の国宝の仏像の一部に、弥生時代〜古墳時代の勾玉が使われていたそうです。

ずっとだれかの手で保存された「伝世品」なのか、奈良時代になってあらたに発掘された「出土品」なのかでずいぶん正確がかわりますね。それに弥生時代と古墳時代とでも大きく意味合いが違います。 弥生時代は、朝廷という全国組織はなかったのですから、それ…

NHKの歴史・考古学についてのニュースは、非常にいい加減であることが、ままあります。

それは根本には、「大河ドラマ」や「その時歴史は動いた」「歴史秘話」などの歴史エンターテイメント路線が、報道の分野にまで浸透しているからといえるでしょう。まあ、いいんですよ。歴史秘話ヒストリアなんて、ノンフィクション風時代劇です。 でも、ニュ…

日本最大のお墓「仁徳天皇陵古墳」は過去の大地震で崩壊

東日本大震災以来、過去に日本の各地で大地震が起きていたという当たり前のことがようやく認識されるようになりました。 日本最大のお墓「仁徳陵古墳」(大仙古墳、大山古墳、だいせん)も古墳の「山裾」が崩れていて、今なら「そりゃ地震のせいでしょう」と…

福井県敦賀市で妙な堀り方をする古墳時代末期(飛鳥時代)横穴墓が見つかる。北へ進出するヤマトの先兵か

前のエントリーにも書きましたが、ちょうど北陸地方の横穴墓に眠る男たち(まあ女もいたでしょうが)が東北や北海道へ向かって船を漕ぎ出した船乗りたちではないかという話を、ウェッジの「ひととき」12月号に書いています。取材した富山の横穴墓も、今回…

 飛鳥時代にできた古墳は「高度」なのか、それとも「時代遅れ」なのだろうか

東京・狛江 高度な技術の7世紀古墳 10月3日 8時12分 NHKのサイトより。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121003/k10015473211000.html6世紀までの古墳しか見つかっていなかった東京・狛江市で、7世紀後半に作られたとみられる横穴式の古墳が確認され、…

邪馬台国の敵国候補地か?

ちょうど、ブログで邪馬台国と東海のことを書いたばかりでしたが、きょう10月3日の読売新聞の文化面に、関連のお話が出ていました。 関連記事 邪馬台国時代の「維新の会」構成メンバーは意外なメンツだった-恵美と嘉樹の歴史ウォーク

古墳時代の天皇ではじめて「宮殿が発見された」ことと、古代日本と中国・朝鮮との関係*追記

古墳時代の天皇ではじめて「宮殿が発見された」と、古代日本と中国・朝鮮との関係 雄略天皇の宮殿跡が発見された。9月24日に、橿考研が発表した。むろん、まだ「可能性が高い」段階ではある。すでにこの遺跡からは大型建物跡が見つかっていたが、ふつう、…

牛はいつから日本列島にいたのだろうか

奈良県橿原市の橿原考古学研究所附属博物館で、毎年恒例の干支にちなんだ考古学展示「牛にひかれて博物館ー十二支の考古学」が18日まで開かれているそうです。(読売新聞文化面・2009/01/09より ) 展示物紹介で写真が載っている「牛乳持参人」木簡が興味…

マックのハンバーガーを食べながら

恵美氏よりバトンを受けて。今の気分で大好物の食べ物ベスト5をあげろと言われれば(だれも言っていませんが)、 1)(うまい)メンチカツ 2)ハンバーグ 3)豚カツ 4)グラタン 5)ラーメン となるでしょうか(だれも聞いていません)。特に肉料理は…

帰化人が渡来人に変わる瞬間を見てみたい

レジによる途中で引っかかった一冊。日本古代史と朝鮮 (講談社学術文庫)作者: 金達寿出版社/メーカー: 講談社発売日: 1985/09/05メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見るなんか、買ったことがある気も読んだことがある気もしますが、…

もう一つの飛鳥物語

実は日本に2つの飛鳥がある、ということはご存じでしょうか?712年に成立した日本最古の歴史書『古事記』には次のようにあります。履中天皇の弟(のちの反正天皇)が難波から大和の石上神宮に向かう途中のことでした。その途中に2泊し、難波に近い方を「近…

お金の歴史をたどって未来を予想?

金貸しの日本史 (新潮新書)作者: 水上宏明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/12/16メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る唐突ですが、お金は大事です。だから、お金の歴史を読み解くことも大切にちがいありません。 そのため、…

見瀬丸山古墳には誰が眠るのか

平城京遷都―女帝・皇后と「ヤマトの時代」 (中公新書)作者: 千田稔出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/03メディア: 新書購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (12件) を見る千田稔『平城京遷都』(中公新書)を読み始めて、最初のほうで取…

21世紀に明らかになった21+@の日本古代史の秘密!

恵美嘉樹の最新作『図説 最新日本古代史』が2008年10月28日、学習研究社(学研)から出版されました。ここでは本書のエッセンスをお伝えします。知っているようで知らない、難しそうでいてじつは簡単、歴史教科書では味わえない古代史の魅力をぎゅっ…

陵墓 天皇の墓ではない天皇の墓のなぞに迫る

陵墓。天皇やその皇族の墓を指定し、今日では宮内庁が管理しているものです。 その陵墓についての一線の研究者があつまったシンポジウムが本日開かれました。http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekiken/seminars.html#Japan_kodai演題で興味深いのは、考古学研究者の…

森浩一『古墳の発掘』(中公新書、1965年)

古墳の発掘 (1965年)作者: 森浩一出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1965メディア: ? クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るいまから40年以上も前の本である。しかし、現代にまで十分に通用する内容だ。テーマは「遺跡破壊」。高度成長期のまっ…